世界の人口増加による将来的な食料難をどう乗り越えるか。そんな危機をコオロギが救うかもしれない―。「未来のタンパク源」として注目される昆虫食。広島県内の高校生もコオロギを使って研究に取り組み、「将来は宇宙で繁殖」など夢が広がる。企業の昆虫食への関心も高まっている。

東広島市の西条農高の一室。透明ケースの中から「リーンリーン」と鳴き声が響き渡る。生活科2年生7人が課題研究の授業で4月から飼育している1400匹のコオロギだ。

同高は文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けて「宇宙農業」を研究。リーダーの島谷涼花さん(16)をはじめメンバーは、食料不足の解決策として昆虫が注目されていることを知り、昆虫食の研究をスタートさせた。

土や水が自由に手に入らない宇宙空間であることを考慮して雑食で餌やりの負担が少なく繁殖力の強いコオロギに着目。宇宙でコオロギを飼育し、捕れたてを味わってもらおう―。宇宙と同じ微重力空間を作り出す装置の中で育てる研究もしている。

(以下記事全文はソース元会員限定)

中国新聞デジタル 2022/9/20 9:00
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/215558