時計2019/12/25 05:30神戸新聞NEXT

 クリスマスイブの24日、漫画「タイガーマスク」の主人公、伊達直人を名乗る男性が姫路・西播(兵庫県)の児童養護施設にケーキを贈った。30年以上、施設の子どもたちに贈り続けてきた男性はがんを患い、入退院を繰り返すが、病身を押して寄贈を続ける。

 男性は今回、赤穂、たつの、姫路、高砂市と上郡町の児童養護施設6カ所の子ども全員に、イチゴのショートケーキ255個と駄菓子「うまい棒」の配達を手配。自ら描いたタイガーマスクの似顔絵に「応援しています」などの言葉を添えて贈った。今年は白十字(岡山市)にケーキを依頼。子どもたちはタイガーマスクにお礼を言って味わった。

 男性は「子どもたちが喜んでくれて何より。施設で暮らす子どもたちに寄り添い、心のぬくもりと優しさを継承する人が西播磨に現れてほしい」と話していた。(坂本 勝)


https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/201912/0012986968.shtml