2019年8月29日 12時11分東日本大震災

東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県名取市の閖上地区に、震災後初めて、スーパーマーケットが建設されることになり、地鎮祭が行われました。


スーパーマーケットを建設するのは宮城県柴田町に本社があり、県南を中心にスーパーを展開する「伊藤チェーン」です。

29日はスーパーや市の関係者、それに住民の代表などおよそ50人が出席して地鎮祭が行われ、くわ入れなどをして安全を祈願しました。

震災の津波で大きな被害を受けた名取市閖上地区は震災後、かさ上げ工事を行って災害公営住宅などの建設を進め、先月末現在、およそ1300人が生活しています。

ことし4月には飲食店や青果店などが入った商業施設がオープンし、観光客が訪れるなどにぎわいを取り戻しつつありますが、住民が日常的に利用できる大型のスーパーマーケットはまだありませんでした。

今回建設されるのはスーパーを核とした複合商業施設で、1万7000平方メートル余りの敷地にドラッグストアや100円ショップなども出店して来年7月ごろにオープンする計画で、住民の生活の利便性が向上すると期待されています。

伊藤チェーンの伊藤吉一社長は「閖上は水産業が盛んなので、取れたての魚など、鮮度にこだわった商品を充実させて、地域の冷蔵庫として住民に活用してもらいたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190829/k10012054551000.html