2019年5月10日 16:01

福井県坂井市内の電柱にコウノトリが巣をつくったことを受け、北陸電力が取った対応が「粋」だとインターネット上で注目を集めている。


こちらのツイートの説明にあるように、コウノトリの感電や付近の停電を防止するため、この電柱の使用を一時的にストップしたというのだ。北陸電力の広報担当者は2019年5月10日、「コウノトリが去るまでは、この状態のまま見守り続けます」とJタウンネットの取材に話した。


「やさしい世界」「神対応」

広報担当者によると、巣をつくったコウノトリのつがいは、18年5月ごろから坂井市周辺を転々とし、何度も電柱に巣をつくろうとしていた。これまで北陸電力側は、感電の恐れなどを考えて、その度に作りかけの巣を撤去してきたという。

しかし4月下旬、今の電柱に巣が作られた。

地元住民や自治体から「巣を残して」といった要望が寄せられたことや、コウノトリの繁殖シーズンが近づいていることもあって、配電系統を変更する工事を4月23日に実施したという。


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「コウノトリが去ったら、通常のように戻す予定です。逆に言えば、コウノトリが去るまでは、この状態のまま見守り続けるということです」(広報担当者)
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こうした北陸電力の対応は、インターネット上で話題に。上述の報告ツイートには、次のような反応が寄せられている。

https://j-town.net/tokyo/news/localnews/279840.html

コウノトリの今後などについて、広報担当者は「引き続き、可能な範囲でご協力していきたいと思っています」ともコメントしていた。