2018年08月02日 17時47分
 来年2月末に閉店する佐賀県上峰町の商業施設「イオン上峰店」について、同町の武広勇平町長は1日の定例記者会見で、店舗の土地と建物を無償譲渡するようイオン九州(福岡市)に申し入れたことを明らかにした。

 申し入れは7月5日に行われた。イオン九州の担当者が来町した際、「土地などの無償譲渡について協議の場を設けてほしい」とする役員宛ての要請書を提出したという。同社は読売新聞の取材に「申し入れの内容は今後検討する」としている。

 武広町長は会見で、町中心部の再開発について、町民から意見を募る「まちづくり会議」(仮称)を設置することも公表した。10日に町役場で初会合を開く予定で、今年度中に3、4回開催し、
町の施策に反映させる。健康づくりや教育、文化振興などに関わる町民15人程度が参加する予定。武広町長は「町内外の人々の交流拠点とするため、住民の声を反映した素案をつくりたい」と語った。

 イオン上峰店は鉄骨3階建てで延べ床面積は2万2765平方メートル。町の中心部に立地するが、開業から23年がたって老朽化し、売上高も減少しているとして、イオン九州は5月、来年2月の閉店を発表していた。

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