社会
クマ被害を防ぐ「轟音玉」の講習会
(秋田県)


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県内は今年もクマの目撃が相次ぎ、過去最多となった昨年度を上回るペースです。人や農作物に被害が及ばないように、そしてクマ自身にも危険が迫っていることを知ってもらうために、県は今年新たなアイテム、「轟音玉」を導入しました。
県によりますと、今年度のツキノワグマの目撃件数は5月6日までに48件と、最多となった昨年度を上回るペースで、人の被害もすでに3件発生しています。クマの目撃件数が増えている背景には、人の手入れが行き届かなくなった里山が増えていることと関係があります。
里山に背丈の高い木が生い茂ることで、クマの生息域がひろがってきていると考えられています。クマによる人や農作物への被害を防ぐため、県が初めて導入したのが「轟音玉」です。8日は、県内7つの自治体の職員が参加して、使い方を学ぶ講習会が開かれました。
「轟音玉」1個に使われている火薬は、一般的な狼煙の半分にあたる、およそ5グラムです。導火線に火をつけて投げるだけですが、北海道をはじめ、他の県では投げるタイミングの遅れで大けがをする事故も相次いでいて、取り扱いには注意が必要です。
参加者の多くが「轟音玉」の効果に期待を寄せています。県は今後、全県に広めて、人の生活圏へのクマの侵入を防ぎたい考えです。
[ 5/8 19:52 秋田放送]

http://www.news24.jp/nnn/news86113555.html