2018年5月3日 11時14分
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来場者数が過去最高となったサンシャインシティ(左がサンシャイン60)


 超高層ビル「サンシャイン60」を中心とする複合施設「サンシャインシティ」(東京都豊島区)の来場者数が2017年度は3290万人に上り、過去最高を記録した。

 大規模改装した水族館や展望台が来場者数を押し上げた。今年、開業40周年を迎えるサンシャインシティだが、東京有数の観光スポットであり続けている。

 高さ240メートルのサンシャイン60は1978年4月5日に完成。当時としては日本で最も高いビルで、最上階の60階にある
高さ220メートルの展望台が大きな人気を集めた。完成から半年後には水族館なども開業し、サンシャインシティがオープンした。

 運営会社によると、サンシャインシティの来場者は、カウントを始めた1985年以降おおよそ年間3000万人で推移。しかし、バブル景気崩壊後の1993年には3000万人を切るようになった。

 転機は2011年。水族館が全館改装オープンしたことをきっかけに、再び3000万人を超えるようになった。

 さらに16年には、展望台を改修し、未来の東京の名所を飛行しているような映像がゴーグル内に映し出される体感型アトラクションを設置。
昨年7月には、水族館の屋外エリアに、複数のペンギンが高層ビル街の空を飛ぶように泳ぐ姿が楽しめる水槽が登場した。

 こうした取り組みの結果、17年度の水族館の来場者数は前年度の約1・5倍となり、過去最高の197万人に達した。

 運営会社は40周年を記念したイベントを企画しているといい、「より多くの人に開かれた街となり、何世代にもわたって愛され続ける施設を目指していきたい」としている。

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 サンシャインシティでは、プラスチック製の鉄道模型を集めた「プラレール博」(6日まで)や、
羊やアルパカなどふわふわした動物を集めた「もふもふ広場」(31日まで)といったイベントを開催中。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180503-OYT1T50028.html

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サンシャイン水族館の屋外エリアに浮かぶペンギン