2018年02月26日 10時49分
別府市が新聞に掲載した草津温泉へエールを送る広告(別府市提供)
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 「今は、別府行くより、草津行こうぜ。」――。

 草津白根山の噴火で宿泊客が減少するなどの影響が出ている麓の群馬県草津町の草津温泉をもり立てようと、日本有数の温泉地である大分県別府市が、こんなキャッチフレーズの新聞広告を九州地方の新聞に掲載した。

 草津温泉と別府市の「別府八湯」は、全国の旅行業者らが選ぶ「にっぽんの温泉100選」(観光経済新聞社主催)などで常に上位を争う好敵手。別府八湯も2016年4月の熊本地震による風評被害で、宿泊客が一時3割以上減った。

 「今が一番苦しい時。風評被害に負けずに、一日も早く元気になってもらいたい」。今月16日、別府市職員らが企画した広告が新聞に載った。
草津温泉名物の「湯もみ」を背景にキャッチフレーズが書かれ、「元気があってこそライバル」の言葉も添えられた。

 広告にかかった費用は約50万円。別府市観光課は「風評被害の痛みはよく知っている。同じ温泉地だからこそ、一緒に頑張りたい」と話す。

 1月23日の草津白根山の噴火から1か月がたった。草津温泉観光協会職員の森田耕さんは「一緒に頑張ろうという意味だと思う。ありがたい」と話している。

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