http://www.yomiuri.co.jp/science/20171209-OYT1T50022.html

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イトミミズをすみ着かせ、汚泥を減らす装置の模型(和歌山県岩出市で)
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パイルにすみ着いたイトミミズ


 下水を浄化する際に発生する汚泥の処理にイトミミズを役立てようと、和歌山県が下水処理施設「那賀浄化センター」(岩出市)で実験を進めている。

 汚泥の量を減らすと処理費用の削減につながるためで、2019年度まで実験を続け、有用性を確かめる。

 イトミミズは糸のように細い長さ数センチのミミズで、下水管や溝に生息。
パイルを沈めた処理槽にすみ着かせることで、自然に増殖しながら汚泥を食べてもらうことを狙う。
梅加工場で実験した際には、汚泥の約8割を減らせたという。

 汚泥は、下水を処理する際に発生するバクテリアなどの固まりで、昨年度の同センターでの処理費用は約1700万円。
県下水道課は「大規模な施設を造らずに、厄介な汚泥に対処できる。効果を確かめ、普及を目指したい」としている。


イトミミズで汚泥減量、処理費用削減へ実験中
讀賣新聞:2017年12月10日 18時29分