0001紅あずま ★
2017/11/29(水) 17:06:33.95ID:CAP_USERhttp://www.sankei.com/images/news/171129/lif1711290042-p1.jpg
秋田県庁広報広聴課の自席で執務する県のマスコットキャラクター「スギッチ」=平成27年5月(渡辺浩撮影)
秋田県の公式マスコットキャラクターとして活躍し、全国的に人気があった「スギッチ」が29日引退し、佐竹敬久知事から「県職員」の退職辞令と感謝状が贈られた。
日馬富士関の引退表明に隠れた形だが、ネット上には惜しむ声が相次いでいる。
佐竹知事は「これからは森の妖精界で秋田県をPRしてほしい」とスギッチを激励。
スギッチは県民に向けて「これからは『元気・本気・根気』でみんなで秋田を盛り上げてね」とのメッセージを寄せた。
スギッチと共存する形で平成27年にデビューした、なまはげ型の子供ロボットをイメージした県のPRキャラクター「んだッチ」は来年4月に「県職員」として採用する予定という。
スギッチの引退について29日、ツイッターでは「寂しい」「お疲れさま」といったつぶやきが数多くみられた。
ゆるキャラ日本一
スギッチは19年の秋田国体のマスコットキャラクターとして、16年に公募作品の中から投票で選ばれた。
秋田杉をモチーフにし、「元気」「本気」「根気」の3つの気=木を意味する3段重ねの緑のボディーに、大きな瞳がトレードマークだ。
18年5月にテレビ東京で放送されたバラエティー番組「TVチャンピオン ゆるキャラ日本一決定戦」で優勝した。
番組には地区予選を勝ち抜いた30体が出場。スギッチは、観衆100人中70票以上が「ゆるい」と認めれば通過する第1ラウンドを89票で突破した。
大型扇風機からの向かい風の中で50メートルを走る第2ラウンド、それぞれの故郷に関する二者択一クイズにトロッコに飛び込んで解答する第3ラウンドを勝ち進み、残った9体による決勝ラウンドの相撲を制して日本一になった。
国体終了とともに引退するはずだったが、「かわいいからなくさないで」との声を受け、19年11月30日付で県のマスコットキャラクターとなり、当時の寺田典城知事から「県職員(主事)」に任命され、活躍していた。
秋田をPRするため全国を飛び回る仕事ぶりが評価され、翌20年12月1日付で「主任」に昇格した。
通常は主事から主任になるには10年ほどかかるが、大抜擢のスピード出世だった。
生みの親の意向で
引退の理由は「生みの親の意向」。
県は16年、スギッチの基本形をデザインした秋田市の男性デザイナーから著作権を譲り受けたが、法律上、著作者人格権はデザイナーが持っており、県はデザイナーに無断でスギッチの色やデザインを変えることができない。
県とデザイナーは19年、権利関係を明確にするため10年間の覚書を交わしていた。
その更新に向けた話し合いの中でデザイナーから「覚書を更新せず、スギッチを引退させたい」との意向が示されたという。
佐竹知事は今月6日の記者会見でスギッチについて
「頑張ってもらったんで、何かのご褒美をあげたい。退職金をやるわけにはいかないので、名誉職員にするなどの形で残すのも一つの考えかなと思っている」と語った。
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秋田県公式キャラ「スギッチ」引退 「お疲れさま」…ネット上に惜しむ声 9年前には「主任」への異例のスピード出世を果したが…
産經新聞:2017.11.29 15:39更新