自ら2tトラックを手配、同級生らと救援物資を調達して、相馬市に届けたそうです。その後も、熱心にボランティア活動をしていました
当時の様子は、氏自身が手記を寄せている。タイトルは『弟 被災地復興支援の記』だ。「もともとは、親族だからあまり目立ちたくない”という気持ちを持っている方でした。
ただ、震災のボランティアで注目されたことを機に、周囲の“持ち上げ”もあって、前面に出るようになったようです
氏はしばしば、「弟」という立場を公式に使っている。たとえば、約2年前、氏はある地方自治体で『馬による地域活性化を考える講演会』を開いた。
その時は、「獣医学博士、実弟」という肩書で紹介された。ボランティアや研究分野で注目されることは素晴らしいことです。
ただし最近は、氏の名前を押し出した営利活動やビジネスについて耳にすることがあり、一部の団体では“お金集め”にも使われたそうです。
学生にも人気の穏やかな人柄だそうですが、周囲の人に担がれて“広告塔”になっているのではないかと、一部では心配されています」
震災ボランティアを通じて、山積する問題を目の当たりにしたのでしょう。中心になって立ち上げた団体で、
同窓生にも寄付を募ったそうです。信用して協力した人もいたそうですが、その後、団体にお金のトラブルがあったそうで、
寄付金の使い途もはっきりしなかった。OBの間でも“寄付金はどうなったのか?大丈夫か?”と話題になりました」
その団体とは、氏が会長を務めていた内閣府認証のNPO法人「T」だ。もともと2010年に障害者の社会参加事業を支援する目的で設立され、
震災直後は、相馬市の避難所に空気清浄機を寄贈するなどの活動を行った。その「T」を舞台に起きたトラブルは、まさに「利用」を狙った動きだった。
「その団体の関係者が“一口10万円で10口、つまり100万円を寄付してくれるなら、弟の先生との食事をセッティングする”という触れ込みで、
お金集めをしていたそうです。団体には、氏を利用しようとする連中も集まってきたようです。そもそも、『T』がNPO法人格を取得できたのは、
氏が会長を務めているという“信用”があったからだといわれています。お金集めのトラブルがあり、氏は会長を辞任しました」