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2017/08/25(金) 12:34:18.15ID:CAP_USER「田子の浦漁協しらす祭」の実行委員会は２４日までに、同祭の中止を決めた。
イベントの中止は３年連続。
同市の「田子の浦しらす」は農林水産省の地理的表示（ＧＩ）保護制度に登録された直後で、
観光客の増加を目指して準備を進めた関係者は「地元ブランドを発信する絶好の機会だったのに」と肩を落とす。
しらす祭は同港を舞台にした「富士山しらす街道フェア」などと並ぶ一大イベント。
新鮮な生シラスや釜揚げシラス、ちりめん干しなどが販売され、過去には県内外から１万人超が訪れた。
しかし、２０１５年は夏場の記録的な大不漁となり、
昨年は台風による高波の影響で出漁できない日が続き、しらす祭は中止になった。
今年も８月の水揚げ量は１トン未満。
以前のこの時期には１日で３、４トンを水揚げしたケースがあったのに比べて極端に少ない。
市や観光団体を交えて２２日に開いた実行委の初会合で、イベントに提供するシラスを確保できないと判断し、
３年連続の中止を余儀なくされた。
地元漁業関係者は「今後もしばらくは回復しそうにない。悔しい」と唇をかむ。
特に今年は「田子の浦しらす」の名称で６月にＧＩ登録を受け、
観光誘致にも弾みがつくと期待していただけに、地元の落胆は大きい。
田子の浦漁協ではイベントに合わせて新たなのぼり旗を発注したばかり。
１０月以降に代替イベントを実施できないか模索するという。
同漁協の志村正人組合長は
「今年こそはと開催を心待ちにしていたが、自然が相手なのでやむを得ない」とため息を漏らした。
■静岡県内主要６港も
静岡県水産技術研究所（焼津市）によると、今夏のシラス漁は県内全域で不漁になっている。
「近年は夏場の好不調の波が激しいため、一概に言えない」（同研究所担当者）というものの、
過去５年間に主要な新居、舞阪、福田、御前崎、吉田、用宗の６港での
７月の平均水揚げ量は８００トン以上なのに対し、今年は９３トンにとどまっているという。
黒潮の流れが日本沿岸から離れたことが影響している可能性があり、
担当者は「春先の大豊漁から一転し、７〜９月に記録的な不漁だった２０１５年の流路と似ている」と指摘する。
１５年には秋が深まるにつれて水揚げ量が回復していて、同研究所は原因の本格調査に乗り出している。
写真：シラスが水揚げされず、漁業関係者の姿もまばらな田子の浦港。
http://www.at-s.com/news/images/n40/394795/IP170824TAN000111000_O.jpg
以下ソース：静岡新聞 2017/8/25 08:20
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/394795.html
