国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」の一つとして
昨年、祭車行事が登録された桑名石取祭(国重要無形民俗文化財)が5日、三重県桑名市の中心部で始まった。

同祭保存会の伊藤守会長(64)は
「ユネスコの登録はありがたいこと。
 世界から来る人たちのためにも、自分たちの祭りを大切にしていきたい」と語った。

にぎやかに鉦や太鼓が鳴り響き、「日本一やかましい祭り」で知られる同祭。
今年は38台の祭車が2日間にわたって各地区を回る。

5日午前0時、桑名宗社(春日神社)の神楽太鼓が鳴らされ、続いて赤いちょうちんが振られると、
これを合図に各地区の祭車で鉦や太鼓をけたたましく打ち鳴らす「叩き出し」が始まった。
時折、小雨が降るあいにくの天気だったが、威勢の良い鉦や太鼓の音は未明の市街地を沸かせた。

祭りは6日午後6時半から、同神社に祭車が練り込む渡祭とさいが行われ、クライマックスを迎える。

県内では「山・鉾・屋台行事」に、「鳥出神社の鯨船行事」(14〜15日、四日市市)や
「上野天神祭のダンジリ行事」(10月20〜22日、伊賀市)も含まれている。

写真:ユネスコの無形文化遺産登録後、初めて行われた桑名石取祭の叩き出し。
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20170806/20170806-OYT1I50019-L.jpg

以下ソース:YOMIURI ONLINE 2017年08月06日 11時44分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170806-OYT1T50040.html