佐賀県は28日、伊万里市の山林でニホンジカの目撃情報があったと発表した。
県内では野生のニホンジカは生息していないとされるが、写真も撮影されたのを受けて調査に乗り出した。
行楽シーズンで登山客が増えるのに合わせ、「シカを見かけたら情報提供を」と呼び掛けている。

県生産者支援課によると、シカによる農林産物の被害はイノシシより大きく、
生息し増加すると農林業に深刻な影響を及ぼす恐れがあるという。

写真はシカの角の生えたオス2頭とみられ、伊万里市木須町の山あいの採石場で3月中旬に撮影された。
現場周辺では最近数回目撃があるという。
県や伊万里市、佐賀森林管理署で連携して現地調査し、シカの痕跡の可能性があるふんや足跡を確認した。

今後も監視カメラを20台増設するなどして対策を進める。
ニホンジカは佐賀を除く九州各県で生息しているが、佐賀県境に生息域はないという。
生産者支援課は「どういうルートからか見当が付かないが、まずは生息状況を把握したい」とする。

写真:伊万里市木須町の採石場で撮影されたニホンジカ
http://www.saga-s.co.jp/images/article/2017/04/29/SAG2017042999000181_id1_20170429101011.jpg

以下ソース:佐賀新聞 2017年04月29日 10時08分
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/425610