「作文の元となった旅に同行された紀子さまはこの事実を知って絶句され、悠仁さまをかなり叱られたと言います。
悠仁さまの文章力を高く評価されていたのが他ならぬ紀子さまでしたから、
少なからずショックだったのではないかと聞いています」

と、先の記者。

この事実を指摘され、宮内庁側は参考にはしたが文末の参考文献への記載漏れだったことを明らかにしている。
要はうっかりミスだった、ということだろう。ただ、いささか蛇足なのは、
この件について、悠仁さまが「指摘について感謝」しているという見解を宮内庁が示していることだろう。

「感謝の前にすべきことがあるのでは」といった声もネット上では散見される。

「15歳の悠仁さまに危機管理を求めるのは酷な話で、気になるのは宮内庁の対応です。
リスクマネジメントの常道としては、(1)感知、(2)解析、(3)解毒、(4)再生のステップを踏む必要があります。
問題を知ったあとに分析し((1)と(2))、謝罪などを行う((3))。そのうえで前向きな方向に進む((4))というステップです。

ところが報道で見る限り、宮内庁の見解には、反省や後悔のニュアンスが見当たりません。
いわゆる『関係者の皆様にご迷惑をおかけして……』にあたる部分が無いのです。

(3)を飛ばして、いきなり(4)で使われる『感謝』というフレーズが出て来るから、違和感を抱く人が出て来るのではないでしょうか。
大人として悠仁さまを守る立場としては不十分な対応に思えます」(危機管理コンサルタント・田中辰巳氏の話)

実のところ、この手の問題は、プロの作家やライターでも引き起こすこともある。

意図的に盗んだ場合もあれば、引用や使用の作法、著作権に無頓着な場合など、ケースは様々。
ただ、時にはこじれて裁判沙汰になることも珍しくないのだ。

ここでも問われるのは宮内庁側の危機管理能力ということになるのではないだろうか。