新春恒例の「歌会始の儀」が13日、皇居・宮殿「松の間」で開かれた。
題は「野」で、天皇、皇后両陛下や皇族、一般の入選者らの歌が伝統的な節回しで披露された。

天皇陛下は、1999年9月に栃木県那須町にある那須御用邸で過ごした際、
夜間に研究者の説明を受けながら、コオロギの仲間の虫の鳴き声を聞いたことを
「邯鄲の鳴く音聞かむと那須の野に集ひし夜をなつかしみ思ふ」と詠まれた。
皇后さまは「土筆摘み野蒜を引きてさながらに野にあるごとくここに住み来し」とし、都心でありながら、春にツクシを摘むなど季節ごとの自然を楽しめる皇居・御所での生活を振り返った。