「尻尾掴ませてなるものか」
「踊りてしやまむ!」

HIDEチャンはアイーと叫びながら押し入れからAKAIのサンプラーをひきずりだした
大恩寺和尚はテクニクスのレコードデッキにジャンニ・フィッテンバーグ(スウェーデンの天才DJ当時19歳)のレコードをsetする

シュシュッ シュシュッ!

あの日僕(ら)はDJにはなれなかった、だがDTMerにはなれた

「(今や)ほぼ同じことができるが!!」

ンドゥ ンドゥ ンドゥ ンドゥ

シュシュッ シュシュッ!

360度プロジェクタに埠頭の大箱の映像が映し出され、
2F吹き抜けの空間はまさに「クラブ」の時代にタイムスリップしていた

初老たちがディスコと勘違いしてやまない「クラブ」の時代

まだ人は朝まで踊りあかしていた

バーカン前でじっとしているHIDEチャンのようなギークに用はないとばかりに
DJがその場をンドゥンドゥさせていた

ドサクサにまぎれダサい人も混じっていた
それが「クラブ」の時代

マジックマジシャンがまだデッキとして使用可能だったルール1.0の時代である

はたしてイケ照夫氏の出方やいかに!?