(2018/03/15 19:59)

 20年前の和歌山毒物カレー事件の報道を巡る裁判で、林眞須美死刑囚の名誉を傷付ける内容があったとして、大阪地裁はテレビ朝日に損害賠償を命じる判決を言い渡しました。

 林死刑囚は、1998年10月21日放送のテレビ朝日の情報番組「スーパーモーニング」について、新聞のテレビ欄に虚偽の内容を記載されて名誉を傷付けられたなどとして、テレビ朝日に対して500万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。
15日の判決で大阪地裁は、テレビ欄の「宗教まで利用?入信で信者を勧誘」という記載を巡り、林死刑囚が宗教団体に入信したとする点や信者を保険勧誘したとする点について、事実であるとは言えないとしました。
そのうえで、テレビ欄の記載内容や放送は名誉棄損にあたるなどとして、テレビ朝日に対して30万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。テレビ朝日は「今後、判決内容を精査し、対応を決めたいと思います」とコメントしています。
http://news.tv-asahi.co.jp/sphone/news_society/articles/000122979.html