正月餅事故防止
「小さく切り急いでのみ込まずよくかみ」

毎日新聞2017年12月27日 18時06分(最終更新 12月27日 20時35分)

消費者庁、注意を呼びかけ

 正月に餅を喉に詰まらせる事故が増えていることから、消費者庁は27日、「餅は小さく切り、急いでのみ込まずによくかんで」と注意を呼びかけた。

 東京消防庁のまとめでは、昨年までの5年間に餅を喉に詰まらせて救急搬送された人は管内だけで542人に上り、35人が初診時点で死亡していた。搬送者の約9割が65歳以上で、月別では1月が突出して多い。

 消費者庁によると、熱い餅は口に入れて温度が下がると硬くなり粘着性が増す。高齢者はかむ力やのみ込む力が弱まり、
唾液の分泌も少なくなるため、窒息事故が起きやすい。「高齢者が餅を食べる際は、周囲が注意を払ってほしい」と注意喚起している。【曹美河】


https://mainichi.jp/articles/20171228/k00/00m/040/019000c