■交流停滞に懸念
出場国の合宿受け入れや、選手と市民との交流などを行う道内のホストタウンも困惑する。

カナダのオリンピック委員会は22日、東京五輪が予定通り開催された場合、
「選手団を派遣しない」と発表した。2月下旬にカナダのバドミントン連盟と事前合宿を行う
協定を結んだ函館市には連絡がなく、同市は「現段階では事前合宿の準備を進めたい」。

 また、台湾の重量挙げ代表を受け入れる士別市は「現状では積極的に『来てください』と呼び掛けられない」
と交流活動の停滞を懸念する。

 道内の聖火ランナーの一人に選ばれた胆振管内洞爺湖町の主婦泰地恵さん(64)は
「感染拡大を考えれば、延期は仕方ない」と受け止める。
その上で「今は何も分からず不安だが、走れることが分かれば、また意欲を持ってトレーニングができる」と前を向く。