その効果は、検疫や隔離の状況で異なる。
研究によると、病院での患者の隔離は費用対効果が高いが、自宅での隔離や、
対人距離の確保、そして移動制限は、低・中所得国においてさえ経済へのダメージが大きい。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、中国は2009年のH1N1型インフルエンザ
の流行で550億ドル、SARSの流行で400億ドルの経済損失を被ったという。
また、これらの厳格な対策によって、例えば感染者が病院に行くことを妨げられるなどすれば、
流行の実態や社会的・経済的なコストを把握しにくくなるという難点もある。