中国・武漢に発祥したとされるコロナウイルスによる新型肺炎が
世界的に流行の兆しを見せている。

世界的には、日本を含めて、タイ、香港、マカオ、米国、オーストラリア、シンガポールなど
15カ国で感染例が報告されていて、札幌市内でも報告されている。

これら中国以外での感染報告例のほとんどは中国(多くが武漢市)からの旅行者であり、
輸入国における二次感染例の報告はほとんどない。
ただし、それぞれの国で新型コロナウイルス感染症に対する検査がどのように実施されているのか、
どのくらいの頻度で行われているのかが不明であり、正確な広がりを推定することが難しい状況にある。

これから検査される人数の増加と相まって新型コロナウイルス感染症患者は増加することが予想される。
このとき、感染源不明の二次感染例がどのくらいの頻度で検出されてくるのかは重要な情報となる。
二次感染例の推移を参考に、新型コロナウイルスの感染性および今後の広がりを評価していくことが重要となる。

また、道内においては、今のところ、検査態勢が整っていない。
仮に感染が確認された場合には、患者はあらかじめ決められた医療機関で治療を受けることになる。
感染症のうち、エボラ出血熱など危険性が特に高い「1類感染症」と呼ばれる感染症の患者を
受け入れられるのは、道内では市立札幌病院だけ。
また、中東呼吸器症候群「MERS」など「2類感染症」では、道内各地にあるあわせて
24の医療機関が対応できることになっている。

無症状であるにもかかわらず陽性反応が出た方がいらっしゃるということを踏まえれば、
これまで実施してきた水際対策などのフェーズを、もう一段引き上げていく必要がある。

<北海道の最新情報>
◆NHK北海道 ttps://www.nhk.or.jp/sapporo/bousai/index.html
◆北海道新聞 ttps://www.hokkaido-np.co.jp/news/n_hokkaido/

◆新型コロナウイルス肺炎関連リンク集

新型コロナウイルスについて知っておきたい20のこと(随時更新)https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/012900076/

【厚生労働省】
中華人民共和国湖北省武漢市における原因不明肺炎の発生について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
【FORTH】
中国における新型コロナウイルスによる肺炎の発生についての国際渡航と貿易に関するWHOの助言
https://www.forth.go.jp/topics/20200117.html
【武漢市当局】
武漢市衛生健康委員会ホームページ (中国語) http://wjw.wuhan.gov.cn/front/web/list2nd/no/710
【WHO】
Coronavirus https://www.who.int/health-topics/coronavirus
Disease Outbreak News (DONs) https://www.who.int/csr/don/en/
【USCDC】
2019 Novel Coronavirus, Wuhan, China https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html
【ECDC】
Novel coronavirus in China https://www.ecdc.europa.eu/en/novel-coronavirus-china