ただし、SARSは致死率が10%ほどに上ったが、感染が確認されたのはわずか8000例ほどだった。

現時点で、新型コロナウイルスの感染者数はSARSを大きく上回っている。
そのうち死亡に至るのは2%ほどだ。致死率でいえばインフルエンザの20倍ほどということになる。
新型ウイルスの脅威は早期に終息するだろうと予測する科学者もいる一方、
中東で2012年から流行が続いているMERSではそうなっていない。 

「過去2日間、中国国内で新たな感染者数が減っているのは朗報ですが、
この数字を深読みすべきではありません」。
WHOのテドロス事務局長は7日の記者会見でそう述べた。
「新規感染者数は再び増加する可能性があります」