【誘致をめぐる課題は】

大きな経済効果が期待されるカジノ。
その誘致をめぐって課題となっているのが「依存症対策」です。
対策としては入場料を取ることや入場回数を制限することなども議論されていますが、政府が各地で開いた公聴会では
依存症への懸念も根強く、施設の整備に反対する意見も相次いで出されています。

今回、苫小牧市を訪れたアメリカの企業は、その対策について独自のプログラムを開発しているとしています。
企業は「我々は最も早く依存症対策を始めた企業の1つだ。すべての従業員に対して研修を行っていて、
日本でも応用するつもりだ」と話しています。


さらにカギを握るのが、カジノだけに頼らないリゾートとしての「総合力」です。


アメリカではカジノ施設の閉鎖が相次いでいる地域もあり、家族で楽しめるイベントの開催や大型の国際会議の誘致なども
経営を支えるうえで欠かせなくなっています。

カジノに対する懸念に、どう向き合うのか。そして、幅広い人たちが安心して楽しむことができる施設はどうあるべきなのか。
これからも議論が必要です。