大谷の言葉っていちいちカッコいい

執行2日前の死刑囚の集いにて
「今日も担当さんが来た時、お迎えとすぐわかったが、
死刑などという言葉はピンと来なかった。阿弥陀さんのことを思った。
一番古いんで嫌なことはかり残っているだろうが、
あまり悪いことは見習わないようにして、
過去の事は水に流してくれ」
驚くほどの早口である。

執行日の死刑囚全員集まったお別れ会にて
「いよいよ皆さんと別れて、今日は刑場に臨むのでありますが、
私は今日刑場において泣くかもしれないし、
また腰を抜かすかもしれませんが、
後で誰かに聞かれたら、その姿が本当の私の姿だと思ってください」
淡々と落ち着いた口調。

凄い言葉だ こんなのはいくら優れた作家でもまず書けないね
不謹慎かもしれないが言葉がカッコいいわ たまらないセリフだわ
こんな人として真っ直ぐな感情の言葉もそうはない
大谷は「極楽では私の方が先輩」などが有名だが、
最期の言葉は色々と凄い