妻子殺害のコロラドの殺人犯、司法取引で死刑回避
2018年11月8日 23時59分 Rolling Stone Japan

アメリカ現地時間6日、第一級殺人罪で逮捕されてから3カ月弱で、クリストファー・ワッツ(33歳)は殺害当時妊娠中だった妻シャナン・ワッツ(34歳)、2人の娘ベラ(4歳)とセレステ(3歳)の殺害容疑の有罪を申し立てることに突然同意した。

防弾チョッキを装着したワッツがコロラド州の裁判所で有罪を申し立てたとき、被告人と
被害者両方の家族がその申し立てを聞くこととなった。同容疑者は殺人罪、非合法の妊娠中絶、
死体損壊など9件の罪で起訴されており、ウェルド郡の地区検事長マイケル・ルークによると、
この有罪申し立ては死刑を免れるための州検事との司法取引の一部だという。ワッツに判決が下るのは11月19日で、ワッツの司法取引によって仮釈放なしの連続3回の終身刑が求刑される予定だ。(中略)

ルーク地区検事長がメディアに語った話によると、数週間前にワッツの弁護団が検察側に
司法取引を持ちかけたという。その後、彼はノースカロライナに住んでいるシャナンの家族に
直接会って話し合いを持ち、死刑のみを除外することに同意した。コロラド州知事ジョン・
ヒッケンルーパーは在職中に死刑執行を行わないと宣言しているため、死刑を求刑した場合は
裁判自体が「途方もなく遅れる」ことが予想されると、彼はシャナンの家族に説明した
(コロラド州の在任期間の制限によりヒッケンルーパー知事はもうすぐ退任するが、再当選の
可能性はゼロのため、来年1月には死刑廃止を公約としているジャレッド・ポリスが州知事のポストに就任する。州知事選でポリスが勝利宣言をしたのはワッツが司法取引に応じた数時間後だった)。

つまり、シャナンの家族はすばやく裁判の判決が下されることを望んだといえる。この司法取引によって、シャナンの家族は裁判が長引いたときに被る心理的痛手を避けることができ、ワッツの上訴の可能性も抹殺できた。

http://news.livedoor.com/article/detail/15568080/

司法取引で死刑回避、陪審回避、早期終了で三方良しか。