「日本の司法は中世」は本当だった! 
カメラに両手映っていても「お前は触った」という三鷹バス痴漢事件の“神がかり”判決

車内カメラは、車の最前方の天井につけられ、超広角レンズで車内を撮影していた。

津山さんが右手でつり革を持っている様子が確認された。右手は伸び切っている。また2人の間隔は人ふたり分ほど開いている。こうした様子から、左手で女子高校生の尻を触るのは物理的に無理である、と判断された。
次に、津山さんは左手につり革を持ち替え、右手で携帯電話を操作している様子が確認された。
両手を使っているのだから、この場面でも明らかに尻を触ることはできない。

ところが倉澤裁判官は、このビデオ鑑定を受けても、なおこう述べている。

「(前略)被告人が、被害者が移動を開始する直前ころに右手で痴漢行為をすることができたのは、3秒程度しかなく、それは不可能と言うに近い。
しかし被告の左手の状況を見ると、33分52秒〜34分12秒までの間、吊り革を掴んでいることは確認できるものの、それ以外の時間帯の被告人の左手の状況は不明である。
バスが揺れている状況下で、右手で携帯電話を操作しながら、左手で痴漢行為をすることは容易ではないけれども、不可能とまでは言えない」
http://www.mynewsjapan.com/reports/1853

「本件は、右手に携帯を持ち、左手はつり革につかまり、津山さんの腹の部分にリュックがあり、そのリュックがぶつかったに過ぎないのです。
ところが、判決の言うことは、手が3本無ければできないようなことです」

「たとえば、微物鑑定で手のひらに繊維が1本もついていないということが検察から出されているわけです。
そして、私たちがその女子高校生の制服と同じ生地を使った実験をして、その結果を2つ出しているにもかかわらず、それを証拠として採用もしないわけです」

「今まで私はいくつかの痴漢事件の弁護をして来ましたが、その中でもこの判決のひどさはワーストワン、とうてい是認できない判決です」

会場では、同じように痴漢事件で争っている I さん(男性)からの体験談に会場からは失笑が漏れた。警察での取り調べで、I さんはこう言われる――〈あなたがやっていないと言うなら、その証拠を出してくれ!〉
http://www.janjanblog.com/archives/97784