最高裁長官に大谷氏就任へ=寺田氏の後任
2017年12月07日19時52分

政府は7日、来年1月に定年退官する寺田逸郎最高裁長官(69)の後任となる第19代長官に、大谷直人最高裁判事(65)を起用する方針を固めた。8日にも閣議で正式決定する見通し。
 大谷氏は裁判官出身で、主に刑事裁判を担当。2015年の最高裁判事就任後は、「1票の格差」訴訟の大法廷判決で、14年の衆院選を「違憲状態」、16年の参院選を「合憲」とする多数意見を述べた。
 裁判長としては、宮城県石巻市で10年に元交際相手の少女の姉ら3人を殺傷したなどとして、殺人などの罪に問われた当時18歳の元少年の事件を担当。元少年側の上告を棄却し、裁判員裁判となった少年事件で初めて死刑が確定した。