マツダ元社員に無期懲役判決[2017.12.6 19:6]rcc
 自動車メーカー・マツダの独身寮で同僚を殺害し現金およそ120万円を奪ったとして
強盗殺人の罪に問われた男の裁判員裁判で広島地方裁判所は無期懲役の判決を言い渡しました。 【記事全文】
判決を受けたのは元マツダ社員の上川傑被告です。
 去年9月、広島市の独身寮で同僚で当時19歳だった菅野恭平さんの頭を消火器で殴るなどして殺害し、現金およそ120万円を奪ったとして強盗殺人の罪に問われた上川被告ー。
 消火器は誤って落としたなどとして殺意を否定していましたが6日の判決公判ではー。 (裁判長 吹き替え)
「遺体の損傷から、整合しない不合理な内容であるううえ、不自然な内容を含んでおり、信用することはできない。犯行態様が生命を奪う危険性の高いものであることは明らか」
 また、上川被告が否定していた強盗の意思についても認定しました。
 広島地裁の丹羽芳徳裁判長は、「若くして将来を絶たれた被害者の無念さははかりしれない」と述べ、上川被告に無期懲役を言い渡しました。
 そして最後に次のように語りかけました。 (裁判長 吹き替え)
「不自然不合理な弁解に注視していることからすると、あなたが体験した事実を正直に話しているのか非常に疑問です。
反省の第1歩は事実に向き合うこと。それが本当にできているか、あなたの心にきいてみてください」
 殺害された菅野さんの両親はすべての公判に出席しました。
 判決後、代理人弁護士を通して「この裁判で事実関係が明らかになったとは到底言えないと思う」とコメントしています。