家計の金融資産1151万円、金融広報中央委調べ、世帯平均、70万円増。
2017/11/11 日本経済新聞 朝刊

 金融広報中央委員会(事務局・日銀情報サービス局)が10日発表した2017年の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、
金融資産の平均世帯保有額は1151万円となった。前年の1078万円から約70万円増加した。株価上昇も背景に「貯蓄から投資」
の動きが進んだ。
 調査は6〜7月、全国3771の2人以上世帯から回答を得た。金融資産を「運用や将来に備える目的の貯蓄」とし、引き落としなど
日常的に使う預貯金は除いた。
 有価証券を持つ世帯ではこの1年、現預金から長期運用型やリスク資産に振り向けた世帯が13・7%と最大だった。金融資産が
増えた理由は「収入の増加」が33・6%で最多。働く配偶者が増え、共働きの増加が世帯収入を押し上げた。
 「口座を保有していない」「口座を保有しているが、残高はない」と答えた世帯は14・1%。前回の13・0%から増加した。単身世
帯では12・4%と、同14・4%から減少している。