Mozilla Firefoxブラウザのユーザー数が、近年激減していることが判明しました。Google Chromeなどの競合ブラウザにユーザーを奪われているようです。
2年半で4,600万人も減少
情報サイトIt’s FOSSが、Firefoxの公開データリポート(Firefox Public Data Report)を確認したところ、2018年末には2億4,400万人だったアクティブユーザー数が、2021年6月末時点では1億9,800万人と、2年半で4,600万人も減少していました。

Firefoxはこれまで、競合の存在にも関わらず、一定のユーザー数を維持してきました。たとえば2000年代初期にはInternet Explorerが人気を集めましたが、2008年当時のFirefoxのシェアは約30%となっています。

Chromeの普及でブラウザ市場が変化
しかしGoogle Chromeの普及により、ブラウザ市場は大きく変化しました。

現在、デスクトップおよびモバイルを合わせたブラウザ市場において、Chromeは65%という圧倒的なシェアを握っています。この理由にはGoogleが頻繁にChromeブラウザをアップデートしていることと、そしてAndroidデバイスが数量的に多いことが挙げられます。

またFirefoxとMicrosoftのEdgeブラウザが、Chromeの使い勝手や機能向上の速度に追いついていないというのもあります。ただし新しいEdgeはChromiumベースのブラウザなので、Chromeに近い内容となっています。

ユーザー数減少は収入減に直結
FirefoxはLinuxユーザーのデフォルトブラウザであるため、一朝一夕で消え去ることはないでしょう。またすべてのユーザーがChrome愛好者ではなく、Firefoxには根強いファンが存在します。

とはいえ、Firefoxの収益の94%は、Firefox製品に搭載されている、Google、Bing、Yahoo!、Yandex、Amazon、eBayなどの主要検索パートナーが提供する検索機能によるものであるため、ユーザー数の減少は収入面で大きな打撃となります。
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