塩野義製薬は、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、年内に最終段階の治験を始め、今年度中の実用化を目指すと発表しました。

塩野義製薬が開発している国産のワクチンは「遺伝子組み換えたんぱくワクチン」で、去年12月から国内で治験を始めていました。

最終段階の治験は数万人規模の参加者が確保できるかが課題となっていましたが、既に承認されているワクチンとの比較試験を行う形で年内に治験を始める方向で国と協議しているということです。

また、アジアやアフリカでの数万人規模の最終治験の準備も並行して進めていて、2つの治験のうち早く得られた結果をもとに、今年度中の国産ワクチンの実用化を目指しています。

ワクチンの効果を高める補助物質「アジュバント」を新しいものに変えることで、原薬の量を減らしても効果が期待できるため、塩野義製薬は年間最大6千万人分の国産ワクチンの供給が期待できるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b468973e00f23cfd36d117dbe6fac5b5577d2369