パナソニックは、アメリカのソフトウエア会社「ブルーヨンダー」を71億ドル、およそ7600億円で買収し、完全子会社化すると発表しました。ものづくり主体の事業構造から脱却し、ハードとソフトを一体化して収益性を高めるねらいです。

発表によりますと、パナソニックが買収するのは、アメリカのソフトウエア会社「ブルーヨンダー」です。

この会社は、工場や倉庫と売り場を効率的につなぐ、いわゆるサプライチェーンのシステム開発を手がけていて、アメリカの飲料大手コカ・コーラやドイツの物流大手DHLなど、世界76か国で3000社を超える顧客を持っています。

パナソニックは去年、860億円を出資して株式の20%をすでに取得しており、今回、残る株式をすべて買い取り、完全子会社化するということです。

投資額は71億ドル、およそ7600億円で、2011年に三洋電機とパナソニック電工をおよそ8000億円で完全子会社化したとき以来の巨額投資となります。

パナソニックは収益性の低さが経営課題となっていました。

自社が得意とする顔認証技術やセンサーなどの製品と、ブルーヨンダー社のシステムを組み合わせることで付加価値の高いサービスを世界で展開し、ものづくり主体の事業構造から脱却し、収益性を高めるのがねらいです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210423/k10012993791000.html