旭化成(3407)は6日、2021年3月期(今期)の連結営業利益が前期比21%減の1400億円になりそうだと発表した。27〜32%減の1200億〜1300億円としていた従来予想から上方修正となる。自動車関連市場などの環境改善などから素材事業の業績が10月以降回復すると見込む。

従来未定としていた売上高は5%減の2兆340億円、純利益は16%減の870億円となる見通し。素材事業ではアクリロニトリルの販売数量増加や交易条件の改善も見込む。

未定としていた中間配当は1株あたり17円(前年同期は18円)、期末配当も1株あたり17円(同16円)とする。年間配当は前期実績と同じ34円となる。

同時に発表した4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比7%減の9893億円、純利益が40%減の467億円だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/11/6 12:58
日本経済新聞
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