日本の捕鯨大手、共同船舶(東京・中央)が9月、鯨肉の平均卸値を1キログラム千円と前年より3割引き上げた。積極的な営業活動や家庭でも食べやすい新商品の開発で消費を底上げし、需要に見合った価格を探る。一方、漁獲枠の制限により供給不足の懸念もある。日本のクジラ産業は新しい需要と供給の均衡を考える段階にある。

日本は昨年、31年ぶりに商業捕鯨を再開した。調査捕鯨時にもクジラをとり、年齢や生態系などを調べ…

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2020/9/30 14:30
日本経済新聞 電子版
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