【パリ=白石透冴】スペインの通信大手テレフォニカは16日、次世代通信規格「5G」の基地局整備手法を確立するため、楽天モバイルと覚書(MOU)を結んだと発表した。基地局整備では中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)など数社が高いシェアを持つが、代替となりうる手法を共同で開発する。

2社が開発する整備手法は「オープンラン」と呼ばれる。従来はメーカー1社が基地局整備の機器を供給していたが、複数のメーカーが供給することで整備コストが下がるなどの利点がある。

両社は具体的には人工知能(AI)の活用方法、最適化したオープンランの設計などについて共同で開発する。

オープンランは米企業などの間で注目を集めており、安さと品質の高さでシェアを高めたファーウェイへの対抗手段という側面がある。
2020/9/17 5:54
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63947500X10C20A9000000/