小泉進次郎環境相は8日、脱炭素実現に向けた宣言「チャレンジ・ゼロ」を打ち出した経団連の幹部らと意見交換し、各社の取り組みを聞いた。脱炭素社会への移行への具体策、再生可能エネルギーの普及や温暖化ガスの排出削減に向けた技術革新について情報共有をした。

小泉環境相は会合後の記者会見で「環境省と経済界の新しい関係のスタートになった。再エネは高いという固定観念を変えるために一緒に取り組んでいこうという話もした」と述べた。経団連の中西宏明会長は「環境問題は重要な経営課題になっている。従来の枠を超えた技術革新によって解答を作っていかないといけない」と述べた。

経団連の「チャレンジ・ゼロ」では130を超える企業や団体が脱炭素に向けた技術革新に挑戦すると宣言している。環境省と経団連は今後、脱炭素に向けた協力を進めていくため定期的に意見交換の場を開く方針だ。

2020/7/8 12:56
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61277330Y0A700C2I00000/