【シリコンバレー=奥平和行】米フェイスブックは15日、GIFと呼ぶ形式で作成した短い動画の共有・検索サービスを手がける米ジフィー(ニューヨーク州)を買収したと発表した。フェイスブック傘下の画像共有サービス「インスタグラム」などと組み合わせ、利用頻度や時間の向上につなげる。

買収金額は明らかにしていないが、米メディアは4億ドル(約430億円)との見方を伝えている。ジフィーは買収後も現在のサービスを継続し、利用者は米ツイッターなどフェイスブック以外の企業が提供するサービスと組み合わせた使い方も続けられる見通しだ。

フェイスブックのビシャル・シャー副社長によると「既にジフィーの利用者の半数はフェイスブックグループのアプリから流入し、このうち半分はインスタグラム経由だ」という。買収後はインスタグラムを運営する部門の傘下に入れ、GIF動画の製作や共有の敷居を下げるために投資を拡大する方針を示した。

フェイスブックは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて主力のインターネット広告の売上高が落ち込んだが、採用を含めて積極的に投資する方針を変えないとしている。4月にはインドの携帯電話大手、ジオ・プラットフォームズに57億ドルを投資し、同国で電子商取引(EC)などの事業を強化する方針も発表している。
2020/5/16 4:22
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59208480W0A510C2000000/