自民党の二階俊博幹事長は13日の記者会見で、国会議員の歳費を削減する法案を国会提出する方針を明らかにした。新型コロナウイルスに対応する財源に充てる。収束までの時限措置とする。削減幅は連立を組む公明党や野党と調整する。今国会で成立を目指す。

二階氏は「コロナウイルスに対する国民の奮起、戦うということに対してしっかり支援していく」と述べた。会見に先立つ党役員会で、安倍晋三首相(党総裁)も出席して擦り合わせた。

議員歳費は衆参両院議員に月額129万4千円支払われている。東日本大震災のように2割削減すれば、衆参両院で総額20億円超を新型コロナ対応に充てられる。

政府は緊急経済対策の財源として2020年度補正予算案を編成している。議員歳費の削減分も対策の財源に組み込む見通しだ。

2020/4/13 20:32
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57992140T10C20A4PP8000/