新型コロナウイルスの感染者の急増を受け、東京都は31日、4月の新学期から再開する予定だった都立学校の休校措置を延長する方向で調整していることが関係者への取材で分かった。再開は5月のゴールデンウイーク明けになる見通しだ。

区立小中も都の方針に準じるとみられる。都では感染者数が急増し、31日には78人の感染が確認された。感染拡大の収束の見通しが立たず、休校の延長に向けて検討を進めている。

都はこれまで、4月の新学期から学校を再開する方針を示していた。都立学校に26日に通知された再開にあたってのガイドラインでは、始業・終業時刻をずらしての時差通学、学年ごとに登校日を分けて分散登校を実施するなどして、学校全体への感染拡大を防止する対応が示された。

一方で、都教育委員会の定例会では委員から「状況が変われば学校再開の延期を含めて検討すべきだ」との意見もあがっていた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57466690R30C20A3CR8000/