3日のニューヨーク株式市場は中東情勢の緊張が高まっているとして、株価は値下がりしました。一方、原油価格は上昇、外国為替市場では円高となっています。

3日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は前の日に比べて233ドル92セント安い、2万8634ドル88セントでした。

前日、ニューヨーク市場は最高値を更新したばかりでしたが、アメリカがイランを攻撃した事態を受けて、中東情勢の緊張が一気に高まったとして売り注文が広がりました。

ヨーロッパの主な株式市場でも、ドイツのフランクフルト市場でおよそ1.3%値下がりしました。

一方、原油価格は中東地域での原油生産が影響を受けるとの見方から急上昇し、このうちニューヨーク市場のWTIの先物価格は一時1バレル=64ドルを超え、去年4月以来の高値となりました。

また外国為替市場では当面のリスクを避けようと円を買う動きが強まり、3日のニューヨーク市場では去年10月以来の円高ドル安水準となる1ドル=107円80銭台をつけました。

市場関係者は「イランがアメリカに対する報復を宣言したことを受けて、市場では次の動きが事態の悪化につながらないか警戒している」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200104/k10012235131000.html