スマートフォン決済の「LINE Pay」が、個人や法人の銀行口座に振り込みができるサービスを始めることが分かりました。国内のスマホ決済では初めてだということで、家賃や習い事の月謝などの振り込みの需要を取り込み、使いみちを広げることで利用者の拡大を図るねらいです。

関係者によりますと、「LINE Pay」は9日にも、銀行振り込みができる機能をアプリに追加します。

相手の口座番号や金額を入力することで、10万円を上限に個人や法人に振り込みができます。また、口座番号が分からなくても、相手の名前と、電話番号かメールアドレスが分かれば振り込めるということです。

送金相手に振り込みを知らせるショートメールやメールが届き、表示されたリンクを使って相手が口座番号を入力すると、お金を受け取れる仕組みです。

手数料は1回当たり176円で、会社は、家賃や習い事の月謝などの振り込みで需要があると見込んでいます。

スマホ決済では、同じサービスの利用者どうしなら手数料なく送金できるのが一般的ですが、銀行口座に振り込みができるようになるのは初めてだということです。

スマホ決済は事業者が乱立状態になっていて、新たなサービスが利用者の獲得につながるか、注目されます。

LINEアプリからの銀行振り込みはまず、アンドロイドのスマホで使えるようにし、アイフォーンの対応は後日になるということです。「LINE Pay」のアプリからは、いずれのスマホでも利用できるということです。
2019年12月9日 0時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191209/k10012207191000.html