ソフトバンクグループのIT大手ヤフーと通信アプリ大手のLINEは18日、経営統合について合意に達する見通しです。SNSやネット通販などを一手に担う巨大グループが生まれることになり、ほかのIT企業の戦略にも大きな影響を与えそうです。

ヤフーの持ち株会社、ZホールディングスとLINEは、双方の親会社のソフトバンクと、韓国のIT企業、ネイバーを交えて経営統合に向けた交渉を進めてきました。

関係者によりますと、これまでの交渉で大筋で合意に達し、18日、双方が取締役会を開いて正式に決議する見通しだということです。

ソフトバンクとネイバーが50%ずつ出し合って新会社を設立し、その傘下にZホールディングスを置いてヤフーやLINEを子会社にする見込みです。

そして、Zホールディングスのトップには今の川邊健太郎CEOとともに、LINEの出澤剛CEOも共同CEOとして就任するとみられます。

ヤフーは検索やニュース配信などを手がけおよそ5000万人の利用者がいます。

一方、通信アプリで圧倒的な強みを持つLINEは、国内だけでおよそ8200万人の利用者がおり、統合すれば検索やSNS、ネット通販、金融など、さまざまなインターネットサービスを一手に担う巨大グループが生まれることになります。

ヤフーにとっては4000億円を投じてファッション通販サイトのZOZOを買収したのに続くやつぎばやの再編となり、ほかのIT企業の戦略にも大きな影響を与えそうです。

合意に達すれば両社は記者会見して、統合のねらいなどを説明することにしています。
2019年11月18日 0時00分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191118/k10012180971000.html