【シリコンバレー=白石武志】米アップルは1日、同社が独自制作した動画作品を配信する新サービス「アップルTV+(プラス)」を100を超える国と地域で提供し始めたと発表した。第1弾のコンテンツとして、米ソ冷戦時代の宇宙開発競争を描いたSFドラマ「フォー・オール・マンカインド」や、アニメーション「スヌーピー 宇宙への道」など約10作品を用意した。

TV+は「iPhone」や「iPad」などアップル製品のほか、同社の動画再生ソフトに対応する他社製の端末やテレビなどでも視聴できる。各作品は字幕や吹き替えによって40以上の言語に対応するという。米国での価格は月額4ドル99セントで、日本では600円(税別)となる。

アップルは9月10日以降に「iPhone」などのハードウエア製品を購入した利用者には、TV+を1年間無料で視聴できる特典を提供する。米モルガン・スタンレーは2020年末までに無料会員を含む利用者数が約3400万人に達し、このうち有料会員数は約1億550万人になると見込んでいる。
2019/11/2 5:50
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51742010S9A101C1000000/