東急とJR東日本、東京地下鉄(東京メトロ)は1日、渋谷駅直結の複合施設「渋谷スクランブルスクエア」を開業した。同駅真上にできたビルは地上47階・地下7階建てで、高さは約230メートルと渋谷エリアで最も高い。屋上の展望台は国内最大級で、渋谷の新たなランドマークとなる。

屋上と高層部の展望施設「渋谷スカイ」は計約5500平方メートルの広さで、46階には景色を一望できるカフェバーもある。ビルの大半は賃貸オフィスで、15階には起業家や学生らが交流できる「渋谷キューズ」を設けた。

商業施設フロア(地下2階〜14階)にはファッションなどの物販店や飲食店など約210店舗が入った。今回開業したのは東棟で、27年度には中央棟と西棟が開業する予定だ。

運営会社の渋谷スクランブルスクエア(東京・渋谷)の高秀憲明社長は1日の開業式典で「渋谷の街の新しい魅力を感じてほしい」とあいさつ。渋谷区の長谷部健区長は「新しい渋谷らしい価値、文化を発信する拠点になる」と期待した。

再開発に合わせ、東急と都市再生機構は同日、渋谷駅東口の地下広場の供用を始めた。面積は約1600平方メートルで、広場内のカフェ「アップライトカフェ」では渋谷の観光情報を発信する。渋谷駅の地下出入り口番号も1日から変わった。渋谷駅周辺をA〜Dの4エリアに分け、「A1」のように数字を組み合わせて表記する。
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