中国では11月1日から次世代の通信規格「5G」のサービスが始まり、今後、さまざまな分野での活用が広がりそうです。

5Gはこれまでよりも高速で、大容量の通信が可能になる次世代の通信規格で、中国ではことし6月に通信会社に5Gの免許が交付され、「中国移動通信」など通信大手3社が1日から一斉にサービスを始めます。

5Gのサービスは中国国内50都市で利用することができ、1か月の通信料は最も安いプランで、日本円で2000円程度となっています。

中国の研究機関によりますと、中国国内でことし1月から9月までに、5Gに対応したスマートフォンが累計で78万台余り出荷されたということです。

また、通信大手3社はことし、日本円で6000億円余りをかけて13万以上の5Gに対応する基地局を整備する計画です。

中国では高速で大容量の通信が可能となる5Gの特性を生かして、4Kによる生中継を行ったり、大量の荷物を仕分けして一括で管理し自動で出し入れすることができる「ハイテク倉庫」も建設されています。

アメリカが中国のハイテク分野に対する警戒感を強める中、今後、医療や交通などさまざまな分野で5Gを積極的に活用する動きが広がりそうです。
2019年11月1日 7時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012159541000.html