ドライバーがガソリン価格を高いと感じる目安は1リットル140円が最も多い――。駐車場運営大手のパーク24が9日に発表した調査結果で、多くの消費者が現在の価格水準を高いと感じていることが分かった。店頭価格は下落しているが、消費者が望む水準には達していないようだ。

パーク24の調査では1リットル140円以上を高いと感じる消費者が全体の40%を占めた。130円以上は22%だった。2018年の調査では、130円以上を高いと感じる消費者が最多だった。

資源エネルギー庁によると2日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は143.2円と6週連続で下落した。ただ原油相場は長期的にみると高値圏にある。ガソリン価格(全国平均)は17年12月から140円を切っておらず、140円でも高いと感じる消費者が多いようだ。

ガソリン価格の変化で自動車の利用頻度が「変わらない」「気にしない」と答えた消費者の比率は73%。18年の調査から6ポイント上昇した。自動車の非保有者の19%が「気にしない」と回答した。

自動車の非所有者でガソリン価格を「気にしない」と答えた割合は所有者より12ポイント高かった。利用料金にガソリン代が含まれるカーシェアリングを利用している可能性がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49593080Z00C19A9QM8000/