セブン―イレブン・ジャパンは9日、NTTドコモの「d払い」などスマートフォンを使ったバーコード決済の4サービスを10月1日から全約2万1千店で使えるようにすると発表した。同日から消費増税に伴ってキャッシュレス決済のポイント還元が始まるなか、集客につなげる。

新たに導入するのはd払いのほか、KDDIの「auペイ」、ゆうちょ銀行の「ゆうちょペイ」、楽天ペイメントの「楽天ペイ」。これまでセブンで使えたのは「ペイペイ」など5サービスで、10月以降は計9サービスになる。

消費増税に合わせて始まるキャッシュレス決済のポイント還元策では、セブンは消費者の購入額から還元対象の2%分を支払時に差し引いて対応する方針で、キャッシュレス決済を使う利用客の増加が見込まれる。多様な決済サービスを使えるようにすることで、利便性を高める。

セブンでは、7月に始めたセブン&アイ・ホールディングス(HD)のスマホ決済サービス「セブンペイ」で不正利用事件が発生。9月30日でサービスを終了する予定で、他社の決済サービスを拡充する方針を掲げている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49569700Z00C19A9HE6A00/