9日の東京株式市場で日経平均株価は5日続伸し、前週末比118円85銭(0.56%)高の2万1318円42銭で終えた。5日続伸は4月11日〜4月17日(5日続伸)以来、約4カ月半ぶり。終値は8月1日(2万1540円)以来、約1カ月ぶりの高値だった。世界の景気減速への過度な懸念が和らぎ、海外ヘッジファンドなどが株価指数先物に買いを入れた。

景気減速への過度な警戒感が後退し、幅広い銘柄に買いが入った。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が金融緩和に積極的な姿勢を示したと受け止められた。中国の預金準備率引き下げによる景気下支え効果への期待も相場の支えとなった。

ただ上値追いの勢いは限定的だった。チャート分析上で株価の長期的なトレンドをあらわす200日移動平均(前週末時点で2万1226円)を上回り、個人投資家などによる戻り待ちや利益確定の売りが出た。

東証1部の売買代金は1兆7087億円と、節目の2兆円を下回った。売買高は9億6437万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1696と、全体の8割に迫った。値下がりは368、変わらずは87だった。

JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比128.31ポイント(0.93%)高の1万3877.22だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、14.01ポイント(0.91%)高の1551.11で終えた。

東エレクとファナックが上昇した。ファミマとセブン&アイが上げた。第一三共とアステラスが高い。一方、ホンダや日産自、スズキが下落。日東電とアルプスアルが下げた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/9/9 15:19
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_Z00C19A9000000/