【ニューヨーク=野村優子】トヨタ自動車など日本車メーカー6社が4日発表した8月の米新車販売台数は、65万5217台と前年同月から12.6%増加した。増加は8カ月ぶり。前年より販売店の営業日が1日多かったことに加え、月末にレーバーデー(労働者の日)の3連休の商戦を迎え、来店客が増加した。

トヨタの販売台数は11%増の24万8334台だった。営業日が多い影響を除いた実質ベースでも7%増となった。

多目的スポーツ車(SUV)の販売が好調で、主力の「RAV4」が17%増、「ハイランダー」も22%増と大きく伸びた。小型車では、新モデルに切り替わった「カローラ」が15%伸びた。

ホンダは18%増と伸び率が最も高く、販売台数は17万3993台と月間記録を更新した。SUVの「CR-V」が28%増、「シビック」も26%増えた。

販売奨励金(インセンティブ)を抑えたことで昨年7月から前年割れが続いていたマツダも14カ月ぶりにプラスに転じた。三菱自動車は唯一のマイナスで、9月にモデルチェンジを控えた主力車「アウトランダー」の買い控えが響いた。

1月から続いていた前年割れは7カ月連続で止まったが、レーバーデー商戦の需要を先食いした面もある。9月は反動減となる可能性も指摘されている。

2019/9/5 5:53
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49432580V00C19A9000000/